文部科学省の2022年度「子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)文部科学大臣表彰」で、御坊市立図書館(原田良介館長)の受賞が決まった。02年度から行われている表彰で、子どもの読書活動について関心と理解を深め、子どもが積極的に読書を行う意欲を高める活動の推進を目的としている。県内では同館のほか、日方(海南市)、川原(紀の川市)の2小学校と和歌山東高校(和歌山市)が受賞。

 同館では以前から子どもの読書活動推進に力を入れており、ごぼうおはなしの会と泉のひろばの2団体と協同で定期的に読み聞かせを実施。00年から夏休み期間には「こどもどくしょスタンプラリー」、近年では新春ゲーム会や「図書館なぞとき」「ぬいぐるみのお泊まり会」など、遊びの要素を盛り込んだイベントで子どもに図書館や読書への親しみを持たせるよう試みている。全国的に盛んになっている「ビブリオバトル」にも御坊大会として参加。同大会から全国大会への出場者も輩出した。

 司書の後藤貴志さんは「少しでも、子どもたちの読書活動推進に資することができればとの思いでさまざまなイベントを行っています。2年前の新型コロナ感染拡大から、子どもたちを含めて利用者の数は激減しましたが、少しずつコロナ以前の水準まで戻ってきています。これからも多くの本との出会いがある場所として、居心地のいい図書館づくりに努めていきたいと思っています」と話している。

 同館では今年2月から、ホームページの専用フォームからでも利用者登録の申し込みができるようになっており、気軽な利用を呼びかけている。