「地域発展の芽を育てたい」と中井局長

 日高振興局の中井寛新局長(58)が1日着任し、新体制での業務をスタートさせた。

 由良町網代出身、関西学院大学法学部を卒業。1986年4月に県職員となり、管理職では14年から4年間にわたり総務部危機管理局で消防保安課副課長、危機管理・消防課副課長、防災企画課長を歴任。環境生活部環境政策局環境生活総務課長を経て昨年4月から県議会事務局次長を務めていた。

 日高振興局管内での勤務は初めてで、和歌山市に住んでいたが、異動を機に由良の実家に戻って来た。故郷での勤務に「うれしくもあり、緊張もしているが、住民の皆さまと膝を突き合わせておつき合いしていきたい。」と意欲。特に自身の危機管理局での経験を生かして「災害から人の命を守る取り組みを市町と連携して進めていきたい」。産業や観光面では「この地域には山、海、川など全ての資源がそろい、魅力的な人たちがいる。その人たちとともに頑張り、前任の中村さんが築いた素晴らしい観光の取り組みをさらに発展させていきたい」とした。

 学生時代には柔道をしていた経験があり、現在も県庁柔道部の部長として若手と汗を流している。振興局の職場でも持ち前の体力とリーダーシップを発揮し、「デスクに向かうばかりが仕事ではない。地域全体が仕事のフィールド。振興局を飛び出して仕事をしよう」とのやる気を促す。