陣羽織に見入る参加者

 みなべ観光ガイドの会の観光セミナー第3弾「鹿島神社」が19日、同神社で開かれ、町内外の19人が歴史を学んだ。

 昨年予定していたが、新型コロナ感染拡大防止のため延期していた。亀井隆行宮司が講師となり、鹿島神社の主神が鎮座した経緯、5月の明神祭や8月の奉納花火祭、10月の例大祭など年中行事を紹介した。徳川家康に仕え、紀州藩を繁栄させた安藤直次とゆかりが深く、秋祭りに出る船だんじりなどたくさん寄進を受けていることを説明。安藤が大坂夏の陣、冬の陣で実際に着ていた陣羽織や「安」の文字が彫られた太刀も見せ、参加者は神社に残る貴重な品々に興味津々で見入っていた。亀井宮司は「世の中では児童虐待など痛ましい事件が後を絶たない。皆さんは子どもたちに悪いことをしたら『神さんがみている』『ばちが当たる』という教育をしてほしい。悩みや相談があれば神社にお参りにきてほしい」と呼びかけた。