和佐教育長㊧に答申書を手渡す阪本委員長と玉置副委員長

 日高川町立小・中学校の適正配置に関する検討員会は7日、和佐公生教育長に、小中学校ともに統合を進めていくことが望ましいと答申した。

 町立小・中学校の配置のあり方とその他設置目的を達成するために必要なことについて諮問を受け、昨年11月から4回の委員会を開き、保護者や町民アンケートの結果などを考慮し、議論を重ねてきた。町内の小中学校は小規模校が多いため、集団学習活動の機会が少なく、教育活動や学校運営において適正であるとは言い難い状況で、今後も児童生徒数の減少が見込まれることから、統合を進めていくことが望ましいと意見をまとめた。

 答申書には、小学校は▽通学時間等を考慮し原則、旧町村単位での統合が望ましい▽統合はできるだけ早い時期に実施することとし、今後も児童数の減少が続き、さらなる統合が予想されるため、現校舎を使用することが望ましい――。中学校は▽部活動の選択肢や集団での学習活動機会の増加による教育効果が高いと考えられるため、町全体における統合が望まれる▽近い将来には、大成中学校を含めた統合を検討し、町として一本化した中学校の設立を検討していくことが望ましい▽統合の時期については、できるだけ早い時期に実施することが望まれる。また統合する学校状況によっては、新校舎を建設することも含め検討することが望ましい――などを盛り込んだ。

 この日は、阪本太市委員長、玉置智一副委員長が教育長室を訪れ、和佐教育長に答申書を手渡し、速やかな対応を求めた。和佐教育長は委員の協力に感謝し、「今後は答申内容に基づき、日高川町小・中学校再編推進委員会(仮称)を設置し、時期や規模など再編計画を策定し、教育環境の充実、向上につなげていきたい」と話していた。