ハスの鉢を植え替えるメンバー

 御坊市藤田町吉田のハス池公園「舞妃蓮の郷」で6日、ハスの植え替えが行われた。6月の開花、オープンに向け、管理するNPO法人北吉田蓮の郷(佐竹成公理事長)の会員12人が参加した。

 鉢の植え替えは毎年恒例で、鉢の中いっぱいに成長した根と土を取り出して水洗い。根の状態がいい部分と新しい土を鉢に植え付ける。この日が初日。寒の戻りもなんの、メンバーはゴム手袋に長靴姿で、冷たい水しぶきを上げながら、開花に備えて作業を進めていた。今後、日曜を中心に植え替えや公園の整備、東屋のペンキ塗りを行っていく。

 北吉田蓮の郷は、市を代表する花「舞妃蓮」と世界最古の花「大賀蓮」を通じて地域の文化育成、交流、ひとづくり推進に役立てばと2015年4月、北吉田蓮保存会として発足。同年5月にハスを植え付け、12月に舞妃蓮の郷で東屋、翌16年5月に遊歩道が完成した。

 ハスは16年に初めて開花し、以来毎年、市内外から大勢の人が訪れて鑑賞。新型コロナの影響で昨年も開花期間中のイベントは中止となったが、過去最高の約7500人が来場し、佐竹理事長は「今年こそは観蓮会や古典芸能の夕べのイベントを開催し、気持ちがふさぎ込む世の中の雰囲気を変えたい。ハスはコロナに関係なくきれいに咲き、舞妃蓮の花は心を癒やしてくれます。多くの人に見てもらえるよう、SNSでも発信していきます」と期待を込めた。林修造副理事長は「地域活性化のため頑張っています。60歳以上が中心です。若い方、興味のある方、一緒にやりませんか」と話している。

 問い合わせは林さん℡070―5657―3382。