紀州東照宮(和歌山市和歌浦西)の大祭「和歌祭」が創始400年の節目を迎える5月15日、和歌浦一帯に加え和歌山城周辺で開かれることが決まった。人気時代劇「暴れん坊将軍」で八代将軍徳川吉宗を演じ、〝上様〟として知られる俳優松平健さんもゲストとして参加する。

 和歌祭は元和8年(1622)に創始され、古くは日本三大祭と呼ばれた伝統の祭礼。今年は「―紀州徳川家 風流の大祭―『和歌祭四百年式年大祭』」として盛大に開催し、和歌山城周辺で壮麗な渡御行列が行われ、市が復元した紀州藩主の大名行列も参加を予定している。

 松平さんは、紀州藩五代藩主から江戸幕府八代将軍となった吉宗を長く好演し、現在も根強い人気を誇る。また、昨年はゴタゴタ続きだった東京五輪の開閉会式への「マツケンサンバⅡ」での出演を期待する声が高まり、年末には競馬のGⅠレース有馬記念がマツケンサンバとコラボ、大みそかの紅白歌合戦にも2回目の出演を果たすなど、17年ぶりのマツケン再ブレイクの年となった。

 尾花正啓市長は「松平さんには将軍の衣装を着て、行列の前を歩いてもらいたい」と話し、400年の節目が大いに盛り上がることが期待されている。