「由良町の活性化に貢献したい」と江村さん

 由良町の農林水産業の振興に取り組む地域おこし協力隊として14日、大阪の和泉市から移住した江村哲也さん(49)が着任した。

 地域おこし協力隊は人口減少や高齢化等が進む地方で都心部の人材を受け入れ、地域力の維持や強化を図ることを目的とした制度。活動内容は▽農林水産業の振興に関する新たな取り組み支援▽地域資源の発掘、振興に関する活動▽地域の情報収集や発信――など。期間は最長3年間。

 江村さんは滋賀県高島市生まれ。近畿大学商経学部を卒業後、大阪市に本社のある鉄鋼や自動車部品を製造する会社に就職。営業マンとして、インドネシアやタイなど海外で勤務し、英語やインドネシア語、タイ語が話せるという。

 地域おこし協力隊の応募は、昨年11月に町内で行われた農業体験事業「ムラ暮らしインターン」に参加したことがきっかけ。初めて由良町を訪れ、農業に興味を持った。「高台から見た青い海や空、ミカン畑の景色が素晴らしかった」という。その後、個人的に4日間、由良を訪れ、農家の人から農業の現状について話を聞き、応募の決意を固めたという。

 着任初日には町長室を訪れて山名実町長にあいさつし、「まずは住民の方に名前から覚えてもらえるように頑張ります。きれいな海が近くにありますので、釣りも楽しんでみたいです」と話し、山名町長は「地域の活性化頑張ってください」と激励した。

 地域おこし協力隊の任期終了後は、町内でゲストハウスを経営するのが目標。趣味はジョギング。