由良町は31日、かつらぎ町と災害時相互応援に関する協定を結んだ。

 町長同士が以前から交流があったことが締結のきっかけ。距離的に離れた自治体と災害協定を締結することで、一方が被害を受けても、もう一方が受けていない可能性があり、双方にメリットがあるという。

 協定には▽食料、飲料水、生活必需品、その供給に必要な資機材の提供▽応援対策や復旧対策に必要な職員の派遣▽被災者台帳や罹災証明書等発行に必要なパソコン、プリンタ等の貸与▽広域避難所の貸し出し――などの内容が盛り込まれた。

 締結式は同日、由良町役場とかつらぎ町役場をオンラインで結んで行われ、由良町の山名実町長、かつらぎ町の中阪雅則町長が協定書に署名。

 山名町長は「協定は非常に有効。自然災害は起こらないことを願うばかりですが、かつらぎ町が被災などでお困りの際は支援を尽力させていただきます」と述べ、中阪町長も「由良町は地震津波が懸念され、かつらぎ町は断層が通っていることから地震の発生が心配されています。協定を結ぶことで、両町が互いに助け合える」と期待した。