2021年度県教育表彰の受賞者が決まった。県内全体は53人と2団体で、内訳は知事感謝状の教育功労者が17人と1団体、同感謝状の優秀教職員が3人、教育委員会功労賞が18人と1団体、きのくに教育賞が11人、きのくに教育の匠が6人(うち2人はきのくに教育賞を同時受賞)。

 日高地方からは知事感謝状の学校教育部門で印南町立切目小学校学校医の川口精司、教育委員会功労賞の学校教育部門で御坊市立湯川小学校学校医の上田栄藏、きのくに教育賞の中学校の部で印南町立印南中学校教諭の芝光世の3氏が選ばれた。

 表彰式は28日午後2時から、和歌山市内のホテルアバローム紀の国で行われる。

 日高地方3氏の功績は次の通り。

 川口氏 1989年から現在まで学校医を務め、健康診断や感染症などの疾病予防のための適切な指導助言を行い、児童の健康管理に尽力。日高医師会の理事や副議長などの役職を歴任し、児童の喫煙防止の啓発を行うなど、学校保健活動の推進に献身的に取り組んでいる。

 上田氏 91年4月から現在まで学校医として児童及び生徒の定期健康診査や予防接種業務に従事するとともに、学校内の健康・安全管理の充実や保健衛生観念の向上に尽力。生活習慣病予防検診や関連した健康増進と生活習慣の啓発、学校での喫煙防止授業など、子どもの健康づくりに貢献している。

 芝氏 数学の高い専門性を生かし、生徒一人ひとりを大切にした丁寧な学習指導を行っている。また、2019年度から2年間、日高地方算数・数学教育研究会の会長を務め、ほかの教員と連携、協力して算数・数学教育の振興に寄与。小中学校での一貫性のある授業スタイルの統一やノート指導の充実、協働学習の活性化なども進め、日高地方の授業力向上に貢献している。