10日は成人の日。2022年を20歳で迎えた新成人は120万人で、総務省が推計を取り始めた1968年以降最少、12年連続で日本の総人口の1%を下回っている。一方、今年の寅年生まれは1月1日現在で男性が499万人、女性が526万人の合わせて1025万人。寅年生まれで最も多いのは今年48歳になる1974年生まれの198万人、最も若い2012年生まれは106万人となっている。

 県内で今年、成人式を迎えたのは9158人で、前年と比べて185人減少。統計が残る1983年以降で最少となった。新成人の対象は2001年4月2日~02年4月1日生まれ(古座川町と太地町は02年4月2日~03年4月1日)。県によると、新成人が最も多かったのは1995年の1万5979人。その後は減少傾向で2016年に初めて1万人を割り込み、17年は1万人を超えたが、18年からは毎年1万人を割っている。

 そんな彼、彼女たち。日高地方では4日に美浜、日高、みなべ町、9日に御坊市、由良、日高川、印南町で成人式が行われた。それぞれ首長や来賓らから激励を受け、決意を新たに成人として新たなスタート。取材した御坊市では新成人代表者が誓いの言葉で家族らへの感謝や今後の目標を語った。

 話は冠婚葬祭の「冠」に続いて「祭」。先日、祖父の33回忌法要で住職から「法事のときに限らず感謝しましょう」「若いころは一人で大きくなったと思いがち。育ててくれた親のありがたさに早く気付くのが大切」という法話があった。人は少なくなっても「ありがとう」の数は変わらない。日ごろから感謝を大切にしよう。  

(笑)