プレゼントを手にヌリンさん㊨とカリッサさん

 東南アジアのマレーシア、インドネシア両国から御坊市島の日高高校に留学中の女子高校生2人が14日、市役所に三浦源吾市長を表敬訪問した。

 マレーシアからのヌリン・ロスマンさん(18)、インドネシアからのカリッサ・フタバラトさん(17)。文部科学省の補助事業で公益財団法人AFS日本協会が実施している「アジア高校生架け橋プロジェクト」で昨年10月16日に来日し、ヌリンさんは御坊市の小池由貴江さん宅、カリッサさんは同協会紀中支部支部長の堀内幹太さん宅にホームステイしている。

 この日、2人は日高高校の制服で、堀内さん(31)とともに市長応接室を訪ね、「ようこそ。よく似合ってるね~」と歓迎した三浦市長と主に日本語で歓談。「これまでの3カ月で一番よかったのは?」との質問に、2人とも「道成寺。楽しかったです」と声をそろえ、「日本はめっちゃ寒いけど、四季があるのがいい」と笑顔を見せた。2人とも3月13日まで滞在予定で、今月の3学期から2年生に進級。日本人について「優しい。でもシャイ」と話した。

 日本のアニメがきっかけで、規律を守る日本人に興味を持ち、日本語を学びたいと志望したヌリンさんは「日本の大学に行きたいです。将来の夢は外交官」。日本の技術発展に関心があり、文化や日本人の生活が知りたいと参加したカリッサさんは「本が好きでマイビッグドリームは図書館を持つこと」と目を輝かせた。

 三浦市長は市内の観光スポットやグルメを紹介しながら、宮子姫のマグカップやトートバッグ、紀州てまりをプレゼントし、「いいところ、おいしいものがいっぱいあるので行ってみて。体調に気をつけながら、勉強して食べて、いろんなところを見て回り、御坊日高、学校生活をエンジョイしてください」とエール。「また戻ってきてくれるとうれしい。ずっと住んでもらってもいいよ」と声をかけた。