紙や布で作ったごちそうが並んだ

 県福祉事業団が主催する障害のある人らのアート作品展、第7回「Art in和歌山 魂のであうところ」が30日まで、御坊市御坊の旧中川邸「ぎゃらりーなかがわ」で開かれている。これまで「アールブリュット和歌山展」として開催していたが、和歌山県の障害者の芸術文化活動はアールブリュットの概念にとどまらない多様性があるとして、今回から名称を変更した。

 54人の作家が絵画や立体作品など約200点を出展。旧家の雰囲気ある屋敷内をいっぱいに使って多彩な力作が並んだ。「どうぞめしあがれ」と題して、ちぎり絵で余った紙やフェルトなどの材料で重箱に詰まったごちそうや握りずし、パフェなどを作った造形作品が座卓に並べられ、来場者は「本物みたい」と楽しそうに眺めた。そのほか犬・猫の形の箸置きを約300個ずつびっしり並べた迫力ある作品、何十点もの陶芸の船を海を進む船団のように廊下に並べた作品などユニークな作品を多彩に展示。洋間のステンドグラスの下に電車の模型がきれいに並ぶなど、個性的なギャラリーとの効果的なコラボレーション展示になっている。

 展示時間は午前11時から午後4時まで。毎週水曜は休み。問い合わせは県福祉事業団℡0739(47)6640。