小池議長の発声で乾杯する主催者ら

 御坊商工会議所、紀州新聞社、日高新報社主催の新春賀礼会が4日、御坊市の御坊商工会館で開かれ、日高地方の政財界から135人が参加した。昨年に続いて新型コロナ感染症拡大防止のため対策を徹底。上西一永会頭は昨年末に完成した印南までの高速道路4車線化に魅力発信の好機と期待を込め、地域の発展へ決意を新たにするとともに一致団結を呼びかけた。

 主催者を代表して上西会頭は、コロナや経済情勢に触れた後、昨年12月18日に完成した高速道路有田IC―印南IC間の4車線化に感謝し、「和歌山県に多くの人が往来し、大きく発展することが期待されます。紀中にも歴史、魅力ある自然と多くの素晴らしいものがあり、今まで身近にありすぎて気づかなかった新たな魅力を発見し、私たちの『紀央文化』をアピールする絶好のチャンスが来ている」と強調。「(日高地方の)1市6町が線で結ばれ、各商工会と商工会議所が個性を生かしながら連携できれば、一大経済圏の構築も夢ではない。商工会議所としてもこの試練を克服すべく、会員の皆さまとともに考えていきたい」と述べ、防災にも触れながら「地域の発展のために知恵を出し合い、皆さまのご期待にお応えできるよう努力していきます」と力を込めた。

 国会議員や日高地方の首長、県議、御坊市議らも出席。自民党の二階俊博衆院議員はふるさとの発展へ一層の協力と一致団結を呼びかけた。続けて御坊市の三浦源吾市長も祝辞を述べ、小池佐左夫市議会議長の発声で乾杯。一年の飛躍を誓った。

 新型コロナ対策で国歌「君が代」や唱歌「一月一日」の合唱は声を出さず、「心の中で唱和」。例年の会食は行われず、お開きとなった。