煙樹ケ浜で新年を祝ってたこ揚げ

 新年を迎え、日高地方でも初詣でに出かける人でにぎわう中、美浜町の煙樹ケ浜では元日から、たこ揚げを楽しむ大勢の人の姿が見られた。恒例にしているという地元小学校の同窓生たちも、ふるさとで家族らを連れて笑顔いっぱい。健康や変わらぬ友情、新型コロナ終息の願いを込めたたこが風に乗って舞い上がり、新春の空を彩っていた。


 和田の煙樹海岸キャンプ場前は1日、家族連れらで大にぎわい。今年で10年目になるという1996年3月の和田小学校卒業生たちも子どもらを連れて集まった。夫や子どもと一緒に来ていた三重県に住む平野(旧姓=中西)麻衣さん(37)によると当時、同校の冬休みの宿題にたこ作りがあり、全校児童でたこ揚げ大会も。10年前に同級生5、6人で懐かしみ、始めた。


 毎年1月1日の午後から約2時間。これまで多いときで10人以上が参加し、今年も近況を報告し合ったり、思い出話に花を咲かせたりした。年々、家族が増えて子どもが成長。連凧やキャラクターが大空を舞い、仲良くからまる糸にも笑い声が響き、平野さんは「50歳になっても、いくつになっても集まりたいですね。孫やひ孫、やしゃごも一緒にできるよう続けていけたら」と話していた。