くす玉をバックにテープカットする仁坂知事と二階氏(中央)ら

 阪和自動車道・湯浅御坊道路有田―印南IC間(延長28・1㌔)の4車線化事業完成式典が26日、田辺市内のガーデンホテルハナヨで行われ、主催者や来賓の国会議員、地元市町長ら約200人が出席した。西日本高速道路株式会社の前川秀和代表取締役社長、仁坂吉伸知事、二階俊博衆議院議員らがテープカットやくす玉開披などで祝い、4車線化を機に一層の和歌山発展を誓った。

 主催者の前川社長は「4車線化の完成後は渋滞が見られず、早くも大きな効果が出ており、災害時などには迅速な交通確保も期待される。今後は残る4車線化事業区間の印南―南紀田辺IC間も、積極的に事業を進めていく」と式辞。仁坂知事も「渋滞がひどいような道だと人が来てくれないし、企業誘致も進まない。道ができたことを生かし、私たち和歌山県民が一生懸命考えてこのチャンスをものにしよう」と述べた。

 来賓の二階衆議院議員(自民・和歌山3区)は「皆さんのご協力のおかげでお互いに夢にまで描いた4車線化の完成式典を迎えるにいたった。関係者の皆さまの今日までの多大なご協力に対し、心から感謝申し上げる」。石田真敏衆議院議員(同・2区)、世耕弘成・鶴保庸介の両参議院議員(同・和歌山選挙区)、岸本周平衆議院議員(国民民主・1区)、浮島智子衆議院議員(公明・比例近畿ブロック)、足立敏之参議院議員(自民・比例)も観光客誘致や県勢浮揚、さらなる4車線化の南伸などに期待を込めた。

 和歌山高専環境都市工学科4年の田上凜さんは登壇し、地元住民の喜びの声として「和歌山県がまた一段と住みやすい、訪れやすい場所になったことを誇りに思う」とし、芝光洋JA紀州組合長らもビデオメッセージで4車線化の思いを伝えた。会場内に特設されたくす玉の開披やテープカット、餅つきが行われ、最後に近畿自動車道紀勢線有田南紀田辺間整備促進協議会会長の三浦源吾御坊市長が万歳三唱を行った。