早いもので印南町担当になって3回目の年の瀬。今年も振り返れば新型コロナに翻ろうされた一年。同町では年明け、感染対策を万全に成人式は行ったが出初め式は中止。その後も第4波、第5波の襲来があり、さまざまなイベントが中止となった。そんな中も3月に町内の国道425号線改良が全線で開通したのは明るい話題。また、コロナワクチン接種は人口が少ない北山村を除いて同町が県内最速ペースで進め、感染拡大防止に効果を上げた。同町の職員は各種施策の実施に他市町といい意味での競争心が強く、それが住民サービスの向上にもつながっていると感じる。夏には8年ぶりの議会議員選挙もあり、定数12に対して4人超過の戦いとなった。議員からは定数削減の声が出ていたが、その後棚上げ状態で、今後の議論に期待したい。

 県政をみると、やはりコロナ対応のニュースが多かった。全国的に感染が拡大した第5波でも、県は感染者の全員入院体制を堅持しながら、保健医療行政の機能を発揮し、感染拡大を最小限に食い止めたことは評価すべき。今後も国に対して言うべきことはしっかり言って、スピード感のある対応を行っていただきたい。

 会社的には屋台骨であり、筆者の同級生でもあった盟友の湯川賀弘記者があの世に旅立った。冥福を祈ることしかできないのは悔しいが、彼の記者魂を尊び筆者も精進したい。日々の中で喜び、楽しみ、感動など気分がよくなる出来事がある半面、辛さや怒り、深い悲しみなど負の感情に支配されることも多い。それらを胸に、あるいは乗り越え、時には立ち止まりながらも、ただひたすら前に進まなければならない。

(吉)