18・4%、この数字は県内の信号機がない横断歩道における歩行者が渡ろうとしている場面での車の一時停止率(2021年JAF調べ)。JAF(日本自動車連盟)の調査によると、8割以上の車が止まらないという結果になっている。19年の15・9%と比べて改善されてはいるが、全国平均の30・6%を大きく下回り、順位はワースト5位。関東から移り住んだ人が「和歌山は止まってくれないね」と言っていたと聞いたことがある。

 また、過去に「ドライバーが一時停止しない(できない)と考えられる理由」を調査した結果では、上位3つは比率の高い順に「自車が停止しても対向車が停止せず危ないから」「後続から車がきておらず自車が通り過ぎれば渡れると思うから」「横断歩道に歩行者がいても渡るかどうか分からないから」。いずれも言い訳に聞こえなくもないが、思い当たらなくもないような気がする。

 最も比率の高い「自車が停止しても対向車が停止せず危ないから」だが、そもそも交通ルールでは本来「横断歩道を横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない」と規定。「横断歩道における歩行者優先」が定められている。

 ドライバーは信号機がない横断歩道の近くでは、自車の走行車線側だけでなく、対向車線側の歩行者にも気をつけ、歩行者がいる場合はまず減速してその動きに注意を払う。歩行者も横断しようとする際は、左右の安全を確認するとともに、ドライバーに横断する意思を表示。悲惨な事故がなくなるよう、お互い安全に努めよう。  

(笑)