表彰状を手に日裏町長㊧と門脇氏

 全国社会福祉協議会会長表彰(社会福祉協議会・民間社会福祉団体功労)を受賞した印南町社会福祉協議会理事の門脇秀和さん(86)=西ノ地=の伝達式が20日、役場で行われた。

 日裏勝己町長は表彰状を手渡し、「心からお喜び申し上げたい。長年にわたり自身の不自由さを克服し、社協の役員を務められたのは、本当にすごい魂を持たれているからこそ。我々もこのことを肝に銘じ、行政に生かしたい」と祝福した。

 門脇氏は43歳の時から病気による視覚障害のハンディを背負いながらも、1998年6月、社協の理事となり、現在まで22年間にわたり福祉向上に尽力。町身体障害者福祉連盟の会長も務め、障害者団体の意見を代弁して社協が実施する福祉事業に提言し、福祉タクシー助成券など利用者が使いやすいサービス提供に適切なアドバイスを行ってきた。

 町の介護保健事業計画、地域福祉計画などさまざまな計画の策定委員を務めたほか、自身の障害者としての体験を語る講師として地元小中学生らに講演も行い、障害者への理解を深める活動にも力を注いだ。

 表彰状の伝達を受け「身に余る賞をいただき光栄。福祉のことは人一倍考え、根性一本、負けるかという気持ちでやってきました。町長はじめ多くの方にお世話になり、感謝しています」と述べた。