入賞作品の 「消火器貯金箱」
山中君

 全国の小学生が夏休みなどに作った貯金箱を応募する株式会社ゆうちょ銀行の「第46回ゆうちょアイデア貯金箱コンクール」で、御坊小学校の山中惟叶君(6年)の作品が「すてきなデザイン・アイデア賞」に選ばれた。約58万点の応募の中から入賞はわずか240点。同校でも8年ぶりの入賞となった。

 子どもたちの想像力を伸ばすとともに、貯蓄に関心を持ってもらおうと1975年から行われているコンクール。今年は全国9837校から58万471人が応募。文部科学大臣賞など上位賞21人とすてきなデザイン・アイデア賞に219人が選ばれた。

 山中くんの作品は「消火器貯金箱」。消火器の形をした貯金箱で、ペットボトルや洗濯ばさみ、おもちゃのチューブなどを使って作製。消火器の赤い部分や銀色の個所は、納得する色になるまで何度も塗り重ねるなどの工夫を凝らし、完成まで約1カ月費やした。

 山中君は「火の扱いに気をつけて、火事をなくしてほしいという思いから作りました。重ねて塗るには乾かす必要があるので時間がかかりました」と話し、受賞に「御坊小で8年ぶりというので、とってもうれしいです」と笑顔を見せている。

 県内からは208校1万1612人が応募し、すてきなデザイン・アイデア賞に山中君を含めて5人が入った。

 入賞240作品は12月から来年2月まで、全国のイオンモールなど6カ所で展示する。