美浜町は14日の議会全員協議会で、18歳以下の子どもへの計10万円相当の臨時特別給付金について、15日中に国から正式な通知があれば、年内に10万円を全額現金支給する方針を示した。


 町はこれまで27日に現金5万円を先行して支給する準備を進めていたが、13日に岸田文雄首相が「自治体が希望すれば、年内に一括の現金給付を容認する」と発言したことを受け、年内に10万円全額を現金で一括支給する方針に転換。ただし、国からの通知が15日以降になれば、事務手続き上の都合で、年内に5万円、年明けに残りの5万円を給付することになるという。


 籔内美和子町長は全協に出席していなかったが、全額現金給付は「私の強い意向でもある」とし、「町内には子育て支援のための店舗が少ないので、できれば現金10万円を年内に一括支給したい」と話している。


 このほか、全協ではワクチンの3回目接種についても説明。24日に接種券と希望調査票を、今年6月までに2回目を終えた1413人の住民に発送し、年明け後も2回目の接種を終えた住民から順に接種券と調査票を送付する。


 ワクチンは当面ファイザー社製を使用するが、モデルナ社製のワクチンも一定程度確保する予定という。北村龍二議員の「ファイザーとモデルナの交差接種に、不安を感じる住民も多いのでは」との質問に対し、健康推進課長は「希望調査票で住民の意思を確認し、できるだけ住民の希望に沿った接種を行っていきたい」と説明した。