県は、2020年国勢調査結果に基づく県内人口等基本集計を公表した。


 総人口は92万2584人で、前回調査(2015年)に比べ4万995人(4・25%)の減少。世帯数は39万4483世帯で、前回比2151世帯(0・55%)の増加。人口が1985年の108万7206人をピークに減少傾向となっているのに対し、世帯数は1920年の国勢調査開始以降、増加傾向が続いており、核家族化が進む現状を表している。


 市町村別人口では県内で3市町のみ前回調査に比べ増加。増加数が最も多いのは岩出市の515人、次いで上富田町の247人、日高町の32人。増加率で最も高いのは上富田町の1・65%、岩出市の0・96%、日高町の0・42%。


 このうち日高町の人口は7673人。1960年が8177人で、以後減少傾向をたどって90年には過去最低の6862人まで落ち込んだが、95年の次の調査から増加に転じ、今回で6回連続増となった。同町の人口増加要因は地価が安い、津波浸水エリア外の平地が多い、地籍調査と下水道整備が早い段階で完了などが挙げられている。
 一方、人口減少数の最多は和歌山市の7425人、次いで田辺市の4900人、紀の川市の3800人。減少率最高は古座川町の12・24%、次いで九度山町の11・90%、高野町の11・40%。


 日高町以外の日高地方6市町の人口は次の通り。


 御坊市=2万3481人(前回比1320人減)▽美浜町=6867人(613人減)▽由良町=5364人(473人減)▽印南町=7720人(348人減)▽みなべ町=1万1818人(924人減)▽日高川町=9219人(557人減)