御坊市議会12月定例会は7日、一般質問を行い、山田勝人議員がスケートボードの施設(スケートパーク)の整備を提案した。東京2020五輪の熱が冷めやらぬ格好の時期として、青少年の健全育成や地域振興の観点から提言。三浦源吾市長も理解を示しつつ、「知恵と力を合わせて盛り上げてほしい」と答えた。

 山田議員は今夏開催された東京五輪での県内はじめ日本人選手の活躍やスポーツマンシップあふれる場面の感動を振り返り、「ひと昔前まで騒音やマナー、トラブルで少し厄介者扱いを受けていた感は否めないが、いまや市民権を得た押しも押されぬ人気スポーツ。いまだからこそパークの整備に一歩踏み出す格好の時期」と強調。同様の提案は前市長時代に続いて3度目だが、執行部側は競技人口やニーズを把握しておらず、愛好者や活動団体との協議の場をもっていないのが現状とし、担当課長が「協議する関係者や他市、日高郡内の利用者を調査、把握し、意見を聞きながら、総合計画にあるスポーツ施設を安全に利用できる環境の確保、利用者のニーズに対応した施設の整備、青少年の健全育成の観点から方向性を考えていく」と説明した。


 山田議員は場所についても、周辺への迷惑がかからず有効活用になるとして、現在使用中止中の総合運動公園内パターゴルフ場を提案。「パークが整備されれば経済波及効果も見込まれる。新しい施策としてふさわしい事業」と力を込め、三浦市長が「スケートボードへの関心は高く、健全な肉体や精神を育んでもらうため、子どもたちにさまざまなスポーツの経験の機会が必要。官民協働で観光開発やまちおこしを進める中、スケートボードも大きな地域資源になる」と答えたのに対して、「協議会も近く設立、本格的にスタートする見通し。協力や場所を含め、実現に向けてよろしくお願いいます」と述べた。


 この日午前中の一般質問は、山田議員のほか、村上宗隆、芝田学、小川春美の3議員が登壇した。