写真=活躍を誓う富山投手㊥と山﨑会長㊨、西畑監督

 御坊市出身のプロ野球選手、オリックスバファローズの富山凌雅投手(24)=和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースOB=が5日、御坊で開催された少年野球タイガースカップ閉会式でプレゼンターを務めたあと、来シーズンへ意気込みを語った。プロ3年目の今季、チーム最多の51試合に登板し、25年ぶりリーグ優勝に大きく貢献。日本シリーズは惜しくも敗れたが、「2年連続優勝と来年こそ日本一」と目標を掲げた。

 1年目は1試合、2年目は8月末から1軍に上がり、18試合に登板。3年目の今季は主に中継ぎとしてチーム最多の51試合に登板し、2勝1敗、20ホールドをマーク。MAX147㌔のキレのあるストレートを武器に、スライダー、カーブ、フォークなど変化球を駆使した投球術で防御率2・72、中継ぎとして結果を残し、25年ぶりリーグ優勝の歴史的瞬間を経験した。さらに日本シリーズでも第4、5、6戦に3試合連続登板し、いずれも得点を与えず1ホールドを記録するなど、最高峰の戦いで存在感を示した。


 今季を戦い終えた感想は「最高の気分。長いシーズンになって、いい意味で疲れましたが、リーグ優勝の瞬間に立っていられたことがうれしかった」と笑顔いっぱい。シーズン前、ケガをしない体づくりやシーズン通して戦えるスタミナ強化を意識し、筋肉量アップや有酸素運動に取り組んだことが結果につながった要因と分析。1、2年目は気にしすぎていた球速を意識しないようになったのも3年目の変化といい、「これまではスピードで抑えようとしていたが、今シーズンは打者によってどう抑えようかと投球術を意識してマウンドに立てた。結果として気持ちに波ができず、シーズンを通して安定した投球につなげられた」と成果の大きい1年だったとした。


 日本シリーズのマウンドは「とくに気負いはなかった。いつも通り投げられた」とし、これからのオフシーズンは「いつも通り、ケガをしない体作りと1年間突っ走れるスタミナをつけて来シーズンに臨みたい」と意欲満々。目標は「個人的には今シーズンのように50試合以上でチーム最多の登板数、チームとしては2年連続優勝を狙えるのはオリックスだけなので、そこは大きな目標。今年できなかった日本一になりたい」とこぶしを握った。
 御坊タイガースの山﨑幸二会長は「教え子の活躍はめちゃくちゃうれしい。侍ジャパン入りするような選手になってほしい」、西畑卓也監督も「今年以上の活躍を期待しています」と激励した。


 富山投手は小学5年から御坊ジュニアタイガースで硬式野球に転向。中学3年で日本代表にも選ばれた。九州国際大附属ではエースとして2、3年時に夏の甲子園に出場。社会人野球トヨタ自動車では日本選手権優勝に貢献した。

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