写真=優勝カップを前に和歌山南陵男子

 第74回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ2021)の県予選会を兼ねた第58回県高校バスケットボール秋季選手権大会が4日から7日まで、和歌山市のノーリツアリーナ等で開かれ、男子の部で創部2年目の和歌山南陵が初優勝を飾った。県総体Vの勢いそのまま攻守にわたって他を圧倒。12月23日から東京体育館をメイン会場に開催されるウインターカップに県代表として出場する。

 男子32チーム、女子26チームがトーナメントで熱戦を展開。男女各優勝チームが全国大会に出場する。

 男子の南陵は1回戦で桐蔭を155―22、2回戦で那賀を159―46、準々決勝で箕島を165―49、準決勝で和歌山北を120―76で下し、決勝は初芝橋本に105―63で勝利。ベンチ入りメンバー全員がコートに立ち、持ち前の激しくプレッシャーをかける守備から、攻守の切り替えを早く、速い展開の攻撃で圧倒した。

 決勝は松本和也、加藤、中本、柳沢、デイビッドが先発し、デイビッドが39点、柳沢が17点の活躍。序盤から加藤が連続3点シュートを沈めると、第2クオーター以降は守備からリズムをつくり、中本らが速攻を決めた。松本和也もドライブから得点し、途中からの猪口、佐伯らも躍動。中峰も堅実なプレーを見せた。

 日高地方勢の男子優勝は、1993年の日高以来。柳沢、松本和也、デイビッドの各選手はベスト5に選ばれた。加藤真央主将(2年)は「いい雰囲気の中で自分たちのプレーができてよかった」と笑顔を見せ、「夏の悔しさ(インターハイ2回戦敗退)をばねに8強、それ以上を目指したい」。増井拓也監督も「大会を通して全員で戦えたことが大きかった。もっと控えの層を厚くし、まずはベスト8、日本一を目標にやっていきたい」と話していた。

 ほか、日高地方勢は男子で紀央館が2回戦、南部、日高、和高専が初戦で敗退。女子は日高、紀央館が2回戦、南部が1回戦で敗れた。

 和歌山南陵男子のメンバーは次の皆さん。

 増井拓也(監督)、和中裕輔(コーチ)、中谷典子(マネジャー)、加藤真央、柳沢隼士、中本一寿、猪口富椰ン、佐伯和司、中峰十座、黒川翔斗、松本和也、木下駿、アデチュチュ・デイビッド・アラバ、安藤友稀、有田十把、髙澤太輝、松本裕介、伊井愛星