写真=柔道に励むジェイさん㊧とラビさん

 和歌山高専の柔道部で、外国人留学生2人が練習中。他の日本人部員に交じり、楽しく励んでいる。

 マレーシア出身で知能機械工学科4年のラビアトゥル・アダウィヤーさん(愛称ラビ)と、モンゴル出身で電気情報工学科3年のトゥムルホヤグ・ツェルムーンさん(愛称ジェイ)の2人。同校には毎年、何人もの留学生が来るが、柔道部に入部したのは初めて。ジェイさんが柔道部の友人とモンゴル相撲をした際、柔道の技を決められて敗れたことをきっかけに、自身も強くなろうと5月に入部。10月にはジェイさんに誘われたラビさんも入部した。

 ジェイさんは8月に1級を取得するなどめきめき力をつけており、背の高い相手でも投げられる背負い投げをマスターしようと毎日練習。「柔道はとても難しいけど楽しいです。背負い投げをマスターして黒帯を目指したい」という。

 小内刈りが得意というラビさんは「投げられる瞬間、自分が宙に浮く感じが楽しい」と笑い、「格好いい背負い投げを使えるようになりたい」と励んでいる。

 部長の井口陽登君は「2人はいつも陽気で楽しい雰囲気です。どちらも運動神経がよく、力もあるので、さらに強くなると思います」。