写真=ゼロカーボンシティを宣言した久留米町長㊨と小早川幸信副町長

 日高川町の久留米啓史町長は29日、2050年までに二酸化炭素排出量、実質ゼロを目指す「日高川町ゼロカーボンシティ宣言」を表明した。

 同日の議会臨時会の冒頭、久留米町長は「紀伊半島大水害から10年目となることを踏まえ、今後も住民の生命と財産を守り、この豊かな自然環境を次の世代につないでいくため、災害に強いまちづくりを目指し、町民や事業者の皆さまと一体となって、『2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを実現できるよう取り組むこと』を決意し、ゼロカーボンシティへの挑戦を宣言する」と表明した。

 宣言には、①災害に強いまちづくりを目指し、防災・減災②森林・農地の保全と水資源の保全③ごみの減量化、分別化、海洋プラスチックごみ防止④地球温暖化防止や気候変動問題の環境教育・啓発活動⑤蓄電池システムなど新しいエネルギー技術の普及促進――に取り組むことを盛り込んでいる。

 10月末時点で全国479自治体がゼロカーボンシティを宣言。日高川町は、那智勝浦町に次いで県内2番目の表明となった。

 町では、「ごみの減量・分別化、森林・農地の保全、住宅太陽光発電の設置など、すでに皆さんが日常的に取り組んでおられることをこれからも継続していただき、より一層環境への関心を高めてもらうことが地球温暖化対策となり、防災・減災につながります」と話している。