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オリンピックと政治

 東京で行われた夏季オリンピックが閉幕したのがつい先日に思えるが、北京での冬季オリンピックの2月4日開幕まで、あと2カ月ほどと迫っている。

 東京大会は新型コロナの影響で1年の延期を経て、東京都の緊急事態宣言下で中止を訴える声も多い中、無観客で開催された。開催にあたっては、政治利用やお金の話など裏の事情が見え隠れする大会となった。閉幕後は国内の新型コロナの新規感染者数が一日2万人を超える日が続くなど、急拡大したが、日本のメダル獲得数過去最多を記録するなど盛り上がりを見せたため、開催したことに批判的な声は小さくなり、選手の活躍によって大きく救われた形となった。

 北京オリンピックの方はというと、新型コロナの再拡大の心配だけでなく、中国のプロテニス選手がSNSで、中国共産党の最高幹部から性的関係を強要され、その後、不倫関係になったことを暴露し消息不明になっている問題に、国際社会が強い懸念を示し、火消しに追われている。このほか、中国の人権問題からアメリカやイギリスがオリンピックに閣僚など政府使節団を派遣しない外交的ボイコットを検討していることを表明。意気揚々と開会式を迎えられるとは言い難い状況に陥っている。日本では、国民の支持や国際社会での立場、経済への影響など様々な要素が複雑に絡み合い、同じように外交的ボイコットするかどうかなど注目されている。

 平和の祭典は結局、政治とは切り離せないものになっているが、いずれにしても、出場を目指す選手にとっては4年に一度の特別な大会。心おきなく競技に打ち込める環境で、本番では、裏事情のイメージを払拭するような活躍を見せてくれることを願うばかり。 (陽)

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