写真=江戸落語を披露する橋蔵さん

 みなべ町芝出身の落語家、春風亭橋蔵(33)が21日、地元で開かれた寄席で高座に上がり、江戸落語を披露した。

 南部小、南部中、田辺高校を卒業後、東京の大学在学中に落研に所属。卒業後は社会人となったが、落語家の夢をかなえようと1年9カ月で退社し、春風亭柳橋に弟子入りした。

 みなべ町の冨士ふとん店の冨士利郎さん(42)が昨年、出演しているFM田辺を通じて橋蔵さんのことを知り、同郷の若者を応援したいと寄席を開いた。今年初めにも開いており、今回が2回目。ふとん店別館で少人数の地元住民に声をかけて開催した。

 橋蔵さんは子どもが父と初めてお祭りに行く「初天神」などの江戸落語で笑わせた。橋蔵さんは「師匠のような噺家になれるように頑張ります。また地元で寄席を開きたいので、そのときはぜひ足を運んでください」と話している。