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常識を疑う思考も大事

 世間では常識だと思われているが、実は正確でない、ということはあるかもしれない。近年ではフェイクニュースという言葉が使われるようになったが、ミスで済まされないような大きな影響を与えたマスコミの誤報道も歴史上に数多くある。

 1991年の湾岸戦争開戦時の「ナイラの証言」は有名だ。イラクによるクウェート侵攻後、「現地の子どもたちを虐殺しているのを目撃した」と、当時15歳の少女がアメリカ議会で涙ながらに語った。それは、アメリカが軍事介入する大きなきっかけになったといわれている。 

 しかし終戦後、証言は嘘だった、ということが発覚する。少女は駐米クウェート大使の娘で、一度も母国に行ったことがなかった。これは巨大なPR会社による「やらせ」だったのだ。

 近年「脱炭素社会」という言葉が世界的に流行している。その理由は、産業活動の活発化によりCO2等の温室効果ガスが増加。地球温暖化が進行しているからという。岸田首相も就任後初の外遊先で、「アジアの脱炭素化支援のため今後5年間で最大1兆1300億円の支援を行う」と発表した。

 温暖化対策は重要な課題だが、そのなかで「温暖化の影響で北極の氷が溶け、それにより海面上昇している」という意見がある。しかし、アルキメデスの原理で考えると、溶けた氷によって海面上昇することは考えられない。なぜなら北極の氷は海に浮いているからだ。

 どちらが正しいと捉えるかは人それぞれだが、「常識を疑ってみる」という思考をしてみるのは面白いと思う。そこに新たな気づきや発見が生まれる。

 「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことだ」。アインシュタインの言葉だ。     (也)

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