印南町内の学識経験者や保護者、地域住民らで組織する町立中学校統合委員会(森川要委員長)の第2回会議が16日役場で開かれ、町内4中学校統合後の新校舎建設候補地を、印南エリアに絞り込んで調査していくことを確認した。

 新校舎の建設候補地の立地条件として委員から「安全安心な高台」「高速インターが近い」「生徒数の多いところ」など12項目が出されており、印南、稲原、切目、切目川、真妻の5エリアの中から、どのエリアが適しているか意見をまとめたところ、印南エリアが最も多かった。その上で事務局が今後、▽土砂災害マップの警戒区域に指定されていない▽津波、洪水など自然災害のリスクが少ない▽災害時に多くの方の避難場所となる▽将来的な小学校統合校舎の併設などを見据え増築の必要性が出た場合にさらなる土地確保が見込める――など10項目を基に候補地を調査、選定。来年3月末までに委員会に報告するとした。

 同町では昨年9月に教育委員会、今年5月に町立中学校適正規模検討委員会がいずれも「1学年で2学級編成ができるよう4中学校を1校にすることが望ましい」「土砂災害、津波浸水域を解消するために安心・安全な場所へ校舎を新設することが望ましい」との方針を確認。日裏勝己町長は議会9月定例会の中で統合推進の姿勢を明確に打ち出している。