写真=素謡「月宮殿」をうたう前田さん

 能の喜多流関西喜調会の第23回謡と仕舞の発表会が14日、道成寺本堂で開かれた。

 喜多流能楽師長島茂さんに師事する会員の発表会。昨年は新型コロナの影響で中止となり2年ぶりの開催。京都から里帰りし18日まで公開中の二代目釣り鐘や重要文化財千手観音立像に向け発表。東京や和歌山市から駆けつけた会員とともに、御坊喜調会の前田達也さん=御坊市=、古田冨美さん=同市=、上西陽子さん=同市=らが出演して、独吟や連吟などを朗々とうたいあげた。

 入会1年で初舞台となった前田さんは最初に登場し素謡「月宮殿」を披露。「羽織はかまの衣装も初めてで、とにかく緊張しました。汗びっしょりになりました」と笑顔を見せていた。