写真=衆院選市町村別得票数

 31日投開票された衆院選和歌山3区では自民党前職の二階俊博氏(82)が10万2834票を獲得し、圧勝で13選を飾った。次いで共産党新人の畑野良弘氏(61)が2万692票。諸派新人の本間奈々氏(52)は1万9034票で、畑野氏に約1600票差まで迫った。無所属新人の根来英樹氏(51)は5745票。

 県選管の得票数の確定は1日午前0時3分。二階氏は前党幹事長の実績や経験を武器に盤石の組織態勢で前回並みの10万票台を獲得。全20市町村で他の3候補に大差をつけた。2017年10月の前回選挙と比べると、御坊市では約2900票上乗せし、郡部でもみなべ町が約3600票、他町も1000~2000票の増加。

 畑野氏は前回の共産党候補の票から約半減。その分の票が保守の新たな受け皿をアピールした本間氏に流れた形で、反二階票や新人への期待票が分散したとみられる。根来氏は田辺市で約1400票獲得するなどしたが、組織なき戦いで最後まで伸び悩んだ。

 当日有権者数は25万261人(男11万6774、女13万3487)。投票率は62・32%で、前回比2・54㌽アップ。期日前投票は前回比19%減となったが、過去最多の4人出馬の戦いで投票日当日にやや盛り返した。市町村別に投票率が最も高かったのは北山村の80・58%。次いで日高川町の76・04%、古座川町の74・92%。ほか日高地方の市町は御坊市62・58%、美浜町69・94%、日高町71・20%、由良町71・29%、印南町71・44%、みなべ町67・66%。ワースト1は田辺市の56・08%。次いで白浜町の56・49%、上富田町の58・97%。