写真=活躍を誓う芝田、山来、佐藤、谷村の4選手(左から)

 県内小学6年生の野球選手による選抜チーム「和歌山中央ジュニア」に、日高地方から4選手がメンバー入りし、12月に兵庫県で開催される大会「夢TAKASAGO Dream Cup」へ向けて燃えている。同大会へ出場するようになって9年目の結成。2年ぶり4回目の優勝へ地元選手も活躍を誓っている。

 選抜入りしたのは背番号順に、中津の佐藤壱晟(中津小)、名田黒潮の芝田藍翔(名田小)、藤田の山来寛太(藤田小)、内原の谷村颯音(内原小)の4選手。チームは2012年発足。毎年任意の県内小学6年生が集まり、13年から「夢TAKASAGO Dream Cup」へ出場している。16年に初優勝し、17年は準優勝。18年に現在のチーム名となり、19年に2連覇を達成している。

 今年のセレクションには過去最多の6支部38チームから86人の申し込みがあり、8月に紀美野町で開かれた1次で49人を選出。最終2次で5支部20チームの25人を決め、感染予防ガイドラインに沿って新型コロナ対策を徹底した中で9月に始動した。合同練習でレベルアップを図り、県内外の強豪や選抜チームと練習試合で対戦。12月18日から高砂市で開かれる第13回大会へ出場し、高砂市や近隣から30チーム以上が参加予定のトーナメントに臨む。

 佐藤選手は156㌢・56㌔、右投げ右打ちの中堅手で、強肩と俊足が持ち味。芝田選手は150㌢・45㌔、右投げ右打ちの内野手で、熱い気持ちと全力プレーが光る。山来選手は156㌢・46㌔、右投げ右打ちの投手で、気力と直球のキレが武器。谷村選手は162㌢・58㌔、右投げ右打ちの捕手で、走りの速さに自信がある。4人は切磋琢磨しながら必死のレギュラー争いを展開。佐藤選手は「プレーや声でチームを盛り上げ、優勝を目指したい」、芝田選手は「気持ちよく中央ジュニアに送り出してくれた自チームの思いを胸に、優勝報告ができるよう一投一打全力でプレーする」、山来選手は「優勝できるよう全球全力でプレーします」、谷村選手は「どんな状況でも一番声を出して盛り上げ、優勝してきます」とそれぞれ意気込んでおり、代表の岡野敏明さん(51)=紀の川市=も「日高地方の選手たちはセレクション時にいろんなカテゴリーで上位でした。チームの中心になって引っ張ってくれるのを期待しています。今年も優勝しか狙っていません。フロント、保護者、選手三位一体で、プレッシャーをかけながら、やっていきたい」と話している。