写真=最優秀の賞状と盾を手に向井君

 県剣道道場連盟主催、和歌山県剣道体験作文発表会で、御坊市島の弘武館(山﨑武男代表)から向井飛雄(ひゆう)君(日高附属中2年)が中学生の部で最優秀賞を受賞。県代表として、来年1月9日に奈良県文化会館で開かれる近畿大会に出場する。近畿で最優秀に選ばれれば全国に出場。向井君は賞状と盾を手に、「とてもうれしい。近畿でも頑張りたい」と張り切っている。同館からはそのほか3人が入賞した。

 向井君は小学3年生の時から剣道を始め、郡の中体連で準優勝するなど活躍。今回の発表大会では、「剣道をやってきて」のテーマで1000文字余りの作文を発表した。

 これまでに指導者から「大きな声を出せること、挨拶の仕方、仲間を引っ張るリーダーシップ、てきぱきと行動する大切さ、そして自分で考え行動する力」と多くのことを教わったと振り返り、「部活でも道場の先輩たちと一緒に剣道がしたい」との思いで中高一貫校への受験を決め、厳しい受験勉強と剣道の両立に頑張ったことなどを「自分で『剣道をするためにこの学校に行く』ということを決めたのだから最後まで頑張らなくてはなりません。勉強することは自分にとって決して無駄にはなりません」と力強い文でつづった。

 当日は作文を暗記し、原稿を読むのではなく聞いている人に語りかけるように発表。「最初は緊張しましたが、始まってからは落ち着いて堂々と発表できたと思います。代表に選ばれてとてもうれしい。これからもっと表現力を磨き、近畿でも頑張ります」と喜びと抱負を話している。

 同館からはこのほか、小学生の部で井本七海さん(湯川小6年)と北岡藍さん(同小3年)、中学生の部で鳥居紀良君(早蘇中1年)が入賞した。