写真=「一生懸命頑張ります」と弓倉教育長

 御坊市教育委員会の新しい教育長に弓倉正啓氏(62)が就任。スタートに際して抱負を語った。

 弓倉氏は1983年に教諭となり、高津尾小を振り出しに、南部小、名田中、日高中に勤務。県教育庁を経て2009年から西牟婁地方の小学校長を歴任した。12年から西牟婁教育支援事務所長、13年から紀中教育支援事務所長を務めた後、16年に御坊小校長となって20年3月に退職。今月1日付で御坊市教育委員会教育長に任命され、「御坊市で暮らす子どもから大人まで、誰もが生きがいを持って、安心して暮らせるよう願い、職務を遂行していきたい」と力を込めた。

 まちづくりの基本となる市総合計画、市教育大綱に基づく教育施策への取り組みを着実に推進し、時代の変化に対応した教育行政を展開していく考え。「教育委員会が所管する学校教育と生涯教育の進むべき方向やニーズを探りながら、少子高齢化問題やさまざまな課題に対応していきたい」とし、学校教育では「子どもたちには地域について知り、勉強して大人になって、とにかく地元に帰って来てほしい。御坊に住み、盛り上げていってくれる人を育てたい」と語った。

 笑福亭仁鶴がよく色紙にしたためていたという「みてござる」が信条。「『お客さんが芸人を見てくれるのは笑うため。笑わせなかったら一人前じゃない』とおっしゃっていましたが、全てに通じる。市民や職員の皆さんが『みてござる』。貢献できるよう、微力ですが一生懸命頑張りますので、皆さんのご協力よろしくお願いします」と話している。