2021年度市民教養講座は8日から、会場となる御坊市民文化会館でチケットの販売がスタートした。昨年度は新型コロナの影響で中止しており、2年ぶり。初日は販売開始時間の午前9時前には約150人が訪れたが、例年のように長蛇の列となることはなく、小ホールに距離を保って並べた椅子で待機する形となった。

 講師陣は、発達障害のピアニスト野田あすかさんの母で管理栄養士の野田恭子さん、経済ジャーナリスト荻原博子さん、俳優で気象予報士の石原良純さん、料理研究家の土井善晴さん、インドネシア元大統領夫人のデヴィ・スカルノさん。

 一番乗りの西川烈機(たけき)さん(78)=御坊市湯川町財部=は午前6時から会場前に来ており、「一番のお目当ては家庭料理の土井善晴さん。妻が楽しみにしています」と話した。日高川町の岸本陽子さん(74)は「確実に買えるように、友人と御坊まで買いに来ました。今回は5人全員が楽しみです」。御坊市南塩屋の宮本君子さん(78)は「石原さんも、野田さんも、デヴィ夫人も聴きたい。市民教養講座はいろんな分野の方のお話がきけるから楽しみにしています。昨年はなくて寂しかったです」。そのほか60代の御坊市内の女性は「やっぱりデヴィ夫人のお話が楽しみですね」、同じく60代の市内女性は「石原さんはよくテレビで見るから生でお話を聴きたいです。いいキャラクターだと思います」など話した。

 初日正午現在、残り枚数は御坊市で134枚。美浜、印南、日高川町川辺地区は完売。その他も残りわずかとなっている。チケットの価格は、5回通し券で3000円。1人が1回に購入できる枚数は、3枚までに限定する。第1回は23日午後2時から、野田恭子さんの「発達障害の娘との30年」。チケットの問い合わせは同会館℡0738(23)4881。