新型コロナウイルスの新規感染者数が落ち着いてきている。8月に国内で2万人を超える日もあったが、最近は1000人未満の日も出てきている。ワクチンの効果なのか、このまま再拡大することなく終息してほしいものだ。

 ワクチンと言えば従来からあるインフルエンザワクチンを接種する時期になる。昨年はコロナとインフルの同時流行が懸念されたが、結果的に、インフルの感染者数は大きく減少した。国立感染症研究所によれば2020年9月~2021年3月のインフル受診者数の推計は、全国で約1万4000人だった。例年なら1シーズンに約1000万人とされているので、約700分の1と大きく減少した。マスクや密回避などのコロナ対策の徹底が、インフルにも効果が出たと見られている。

 それなら今年もインフルは流行らないだろうと思うが、そうとも言えないらしい。子どもがよくかかるRSウイルスだが、2020年にはほとんど流行がみられなかったが、今年大流行した。理由として、2020年に流行しなかったことで免疫を持つ人が減ったからだと指摘されている。インフルエンザも同様に免疫を持たない人が増えていることになり、次に流行する際は、これまでのシーズンを大きく上回る可能性があるとされている。

 ワクチンについてはコロナワクチンとの同時接種が気になるが、厚生労働省のHPによると「新型コロナワクチンとその他のワクチンは、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できる」となっている。ワクチンを打つか打たないかは個人の判断となるが、いずれにしてもコロナ同様、インフルの感染予防も意識した方がよさそうだ。     (城)