写真=オンラインで個別指導を受ける佐々木君㊥、小崎君㊨と網代教諭

 地方創生をサポートする公益社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクトが11月に開催する「京丹後発! ICT×地方創生甲子園」に、日高高校中津分校の3年生が出場することが決まった。生徒が取り組んでいる紀州備長炭で焙煎する「中津COFFEE」の商品化と販売のビジネスモデルを応用したプランで参戦。29日には出場者が受けられる起業家育成のプロの個別指導が行われ、プレゼンに磨きをかけ、本戦でグランプリを狙う。

 ジャパンチャレンジャープロジェクトは、地方創生のため、起業家発掘やセミナーの開催、賛同や協力を得るためのプレゼンテーション指導や事業サポートなどを手がける団体。今回は全国の高校生から京丹後市を盛り上げる地方創生ビジネスモデルを募集し、「京丹後発! ICT×地方創生甲子園」を開催する。応募者の中から14チームのチャレンジャーが決定。日高中津の3年生は、地域の課題解決を目標に商品開発からパッケージ制作、広報、販売ルートの構築などに取り組み、販売をスタートさせた「中津COFFEE」の実績を紹介し、焙煎する商品を京丹後市の特産品の黒豆に応用し、商品化、販売するプランを提案する。

 出場者は、本戦のプレゼンに向け、主催者役員の個別指導が受けられることになっており、29日はクラスを代表してプレゼンを行う佐々木啓佑君、小崎航平君、古谷友吾君の3人と担任の網代涼佑教諭がオンラインで指導を受けた。

 講師は、ジャパンチャレンジャープロジェクトの代表理事であり、地方創生プロデュースなどを行う弥蔵舎㈱の中川直洋社長。中川さんはプレゼン用の資料に沿って、「生徒の9割が野球部員という学校の特色をもっと出した方がいい」「当日のプレゼンは、焙煎している現場からすればインパクトが強い」など、具体的にアドバイスし、「オンラインでむずかしいと思うが、画面の向こうの審査員に本気度が伝えられるよう頑張って」とエールを送った。

 学校で講座を受けた佐々木君、小崎君は、「出るからにはグランプリを目指し、やれるだけ頑張る。社会貢献にもなるこのビジネスモデルをしっかりPRし、結果につなげたい」と意気込みを話していた。