日高町シルバー人材センター(岡本利昭理事長)が1件500円で仕事を引き受ける「ワンコインお助けサービス」の依頼が増えている。今年度は約半年で19件(15日現在)で、昨年度の23件を超えるペース。サービスは短時間で終わる仕事が対象だが、墓の掃除など比較的簡単な作業でも高齢で体の不自由なお年寄りが増えているために難しくなっているという。

 日常生活での困りごとなどで、30分以内の短時間で作業を終えられる仕事が対象。2016年度から実施しているサービスで、ゴミ出しの代行、植木・花壇の水やり、家具の移動、蛍光灯や電球の交換、墓掃除などが作業の対象となる。

 初年度は3件だけだったが、17年度は15件、18年度は24件、19年度は16件と2桁で推移。昨年度は23件だったが、今年度に入って依頼件数がさらに増加。具体的な内容としては8月の盆の時期に墓の掃除が多かったという。ほかには「ビスが緩んでいるので閉めてほしい」「園芸用の土を購入したいが、持ち運びが大変なので代わりに買ってきてほしい」「家のといを掃除してほしい」「下水のフィルターをきれいにしてほしい」などの依頼もあった。高齢化に伴い、比較的簡単に解決できる作業でも仕事の需要が増えているようで、シルバー人材センターは「小さなことでも気軽に用命ください」と呼びかけている。

 会員も募集しており、対象は原則60歳以上、健康で働く意志のある人。仕事の依頼、入会方法等の問い合わせは同センター℡0738(70)0385。