写真=防護服でスズメバチを駆除、巣を撤去する職員

 日高川町山野の大滝川森林公園でスズメバチの巣が2個見つかり、公園を管理する町の職員が13日、撤去・駆除した。

 大滝川森林公園は真妻山の登山口になっている公園で、遊具もあり登山客や親子連れに人気の公園。秋には美しいモミジの紅葉が見られるスポットとなっているが、スズメバチの巣を見つけた登山客から連絡があり、この日、役場企画政策課の職員が駆除に駆け付けた。

 巣は、駐車場にある建物の軒下と遊具やベンチがある広場の植え込みの中に作られており、防護服を着た職員がハチが出入りしている巣の穴に殺虫剤を吹き込み、巣の中のハチを駆除。ナタで巣を切り落として撤去した。

 独特の模様をしたハチの巣はいずれも直径20㌢ほどで、中にはそれぞれ約30匹の成虫と多くの幼虫が入っていた。町担当者は「巣は撤去しましたが、外に出ていたハチが戻ってくるので、しばらくは注意してください」と呼びかけている。

 巣を作っていたのは比較的穏やかな種類のコガタスズメバチとみられているが、毒性は強く、夏から秋にかけては、新しく生まれてくる女王蜂を守るため攻撃性が高くなっているという。庭木や軒下、ベランダなど人間の生活圏内に巣を作ることが多く、生垣の手入れ時など気づかないうちに刺激して刺される被害も多く、注意が必要とされている。