写真=初の全国で3位入賞した石本選手

 第52回全国中学校柔道大会が22日から25日まで群馬県ALSOKぐんまアリーナで開催され、個人戦男子55㌔級で箕島中3年の石本智也選手(15)=みなべ町=が3位入賞の健闘を見せた。幼稚園年少から柔道を始めて以来、自身初の全国大会出場。目標は優勝だったことから悔しい3位となったが、初めての大舞台でメダル獲得という実力の高さを見せた。

 各都道府県予選を勝ち抜いた48人がトーナメントで争った。石本選手は2回戦から登場。ゴールデンスコアに突入する接戦は相手に指導が入って勝利。3回戦は寝技に持ち込み、得意の縦四方固めで一本勝ち。準々決勝もゴールデンスコアでの攻防となったが、攻めの姿勢を崩さず、相手に指導で勝利を収めた。準決勝は優勝した大分県の選手と3度目のゴールデンスコアに突入する激戦となったが、最後は小内巻込で悔しい一本負けを喫した。

 「初めての全国大会で緊張はありました」と振り返るが、試合が始まれば本領を発揮。冷静に自分の柔道を貫き、得意の背負い投げを何度も繰り出すなど常に攻め続けた。「準決勝は、対戦が始まって『勝てる』という思いが強かったが、なかなか決めきれず、最後は相手がうまかった。中学校最後の大会、目標は優勝だったので3位という結果は悔しいですが、全国の舞台でも自分の柔道は出せた。これからも柔道を続けていくので、この悔しさは高校で全国優勝して晴らしたい」と早くも次の目標へやる気をみなぎらせた。

 団体戦にも出場したが、3チームでの予選リーグで1勝1敗の2位となり、決勝トーナメント進出はならなかった。