第103回全国高校野球選手権大会は26日、準々決勝4試合が行われ、第2試合で智弁和歌山が登場。紀州由良リトルシニア出身の塩路柊季投手(2年)=河南中出身=が先発し、6回を無失点に抑える好投をみせた。試合は石見智翠館(島根)を9―1で下して準決勝進出を決めた。

 ▽準々決勝

智弁和歌山
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石見智翠館

 初回は2つの三振を奪い、三者凡退に切り取る上々の立ち上がり。2回に2死から初安打を許したが、その後も140㌔を超える直球、キレのあるスライダーやチェンジアップを低めに制球し、二塁を踏ませない安定した投球をみせた。6回を投げ終えたところで2番手と交代。80球を投げ、許した安打は2安打のみ。毎回の8三振を奪い、四死球も与えなかった。

 打撃では2回に相手の失策で出塁。4回には無死一塁からきっちりと送りバンドを決めて走者を進め、得点につなげた。

 試合は智弁が初回に1死満塁から岡西の左翼への犠飛で1点を先制。2回には先頭の高嶋が左翼スタンド中段に叩き込む特大の本塁打で2点目。4回にも宮坂、大仲の連続適時打で2点を追加し、6回はスクイズと徳丸、渡部の適時打で3点を奪った。7回にも2点を追加してリードを広げ、塩路、高橋、武元の3投手の継投で大勝した。