写真=高校生が見つめるなか投球練習をする中学3年生

 御坊市の紀央館高校グラウンドで25日、中学3年生を対象にした硬式野球の体験会が開かれた。

 野球の普及、振興や育成、けが防止の行動計画を掲げる「日本高校野球連盟200年構想」の取り組み。2021年度1回目で、日高地方の10校から19人が参加し、紀央館の部員18人とともに硬式球で練習した。

 アップやキャッチボールの後、打撃、投球でグループに分かれて体験。マシン、ティー打撃で快音を響かせたり、投球では捕手を座らせ、力のある球を投げ込んでいた。

 高校生は硬式野球の魅力を伝えようと、積極的にコミュニケーションをとり、「ナイスバッティング」「ナイスボール」と盛り上げながら、時折アドバイス。投球練習をしていた稲原中の寺西邦右君は「受けてくれた高校生のキャッチングがよくて投げやすく、楽しかった」と笑顔を見せながら、「どうしたら速い球を投げられますか」と質問し、捕球していた紀央館2年の中村彩人選手は「投げやすいフォームが一番だけど、足を真っ直ぐ出した方がいいよ。球も重かったし、他のみんなも、ぜひ紀央館に来て、一緒にやろう」と答えていた。