写真=産卵巣に防護柵を設置する社員

 ライオン㈱大阪工場の社員約30人が31日、アカウミガメの本州最大の産卵地であるみなべ町山内の千里海岸で、ウミガメの卵の保護と清掃ボランティアを行った。

 タヌキによる食害が深刻化した2010年から、日本ウミガメ協議会や地元のウミガメ研究班と連携して、保護活動を毎年続けており、今年で11年目。

 社員はそろいのTシャツで集まり、産卵巣を守るため、砂を掘って卵のある位置を確認し、卵を覆うように、縦、横、深さとも50㌢の防護柵を取り付けた。

 この日は計10カ所の産卵巣に取り付け、ウミガメが産卵しやすいようにと、漂着ゴミの清掃も行った。同社の活動のおかげでここ数年は食害がなくなったという。

 ふ化後には砂から卵の殻を掘り出し、ふ化率の調査も行っている。みなべ町教育委員会は「毎年来ていただき、本当にありがたい」と感謝している。