写真=チャンピオンベルトを守った入田選手

 総合格闘技「チーム日高」(垣内義秀代表)所属のプロ格闘家、入田和樹選手(34)=日高川町入野=が22日、大阪で開かれた格闘技大会「日本骨髄バンクチャリティCHAKURIKI11 負けるもんかin浪速導夢(なみはやドーム)」に参戦。Dream Gateヘビー級王者の入田選手は今回が2度目の防衛戦で、右フック一閃、見事、1ラウンドTKOでベルトを守った。

 世界的に有名な格闘技ジム、ドージョー・チャクリキが主催。チャクリキはシカティックやピーター・アーツ、バダ・ハリらK―1王者輩出のビッグ道場。

 入田選手は身長185㌢。アマチュアシュートボクシング西日本王座を連覇し、プロに転向。プロキックでは、国際チャクリキ協会武湧会が主催のDream Gateヘビー級王座に君臨しており、今回は2度目の防衛戦となり、対戦相手は、キックファイターの庵谷“出美流漫”鷹志選手。3分3R(延長1R)で行われた。

多くの観客が集まり、和歌山からも約100人の応援団が来場。熱気あふれる中、ゴングとともに入田選手がローキック、連続パンチと一方的に攻撃。庵谷選手も強烈なキックで応戦するなど激しい打ち合いに。観客のボルテージも上がる中、得意の右フックが顔面をとらえ、ダウンを奪った。さらに立ち上がった庵谷選手をコーナーに追い詰めてパンチを浴びせ、レフェリーが止めに入って1R2分50秒、TKO勝ちで王座を守った。

 入田選手は「大会前の練習で左目眼底骨折のけがをしてしまい、ドクターからはもう一発もらうとどうなるか分からないと言われていたので、正直不安でした。一発ももらわずに勝つしかないと、ゴングから攻め続けました。中学生のころからテレビで見ていた俺谷選手は今までで一番強かったですが、一緒に練習している仲間や、和歌山からの応援に大きな力をもらって勝つことができました」と声援に感謝していた。