写真=日高初回、中野の適時打で先制の本塁を踏む矢田

 第103回全国高校野球選手権和歌山大会は10日目の18日、第2試合の3回戦で日高が日高中津との兄弟校対決を制し、ベスト8一番乗りを決めた。日高は自慢の打線が2桁安打で着実に得点を重ねると、エースが4安打で完投。日高中津も一時追いついたが、及ばなかった。9日目の17日は第3試合の2回戦で紀央館が初登場したが、耐久にコールドで敗れた。

日高中津
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20110010×5
日高
 日高は自慢の打線が10安打。初回、1死一塁から中野が先制の中越え適時二塁打を放つと、なおも1死三塁から遊ゴロの間に1点を加え、同点とされた直後の3回、2死一、三塁から片山が勝ち越しの左前適時打を放った。さらに4回2死から連打と敵失で1点を追加。7回1死二塁から巽の右中間適時二塁打でリードを広げた。

 先発の巽は力のある直球と変化球を低めに集め、打たせて取る投球で9回4安打1死球2失点。バックも遊撃塩崎らが堅守を発揮し、無失策で快投の右腕をもり立てた。

 日高中津は前の試合で2桁安打2桁得点の打線が一転沈黙。3回1死二、三塁から小岩井の中前適時打で1点を返し、続く竹田の右犠飛で試合を振り出しに戻したが、4回以降は散発2安打に封じられた。守っては先発の原が力投したが、6回3分の1を被安打10で5失点。7回途中から2番手登板した1年生の白川は、1死二塁のピンチをしのぐと、続く8回を三者凡退に切って取り、1回3分の2を無安打無失点に抑えた。

 昨年夏の県独自大会準々決勝に続いて本校分校対決に勝利した日高。3年ぶり17回目の8強を決め、準々決勝は22日の第1試合(午前10時~)、高野山とベスト4入りをかけて激突する。

耐久
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紀央館
  (7回コールド)
 紀央館打線は初回2死から水野、見﨑の連打でつくった先制の好機を逸すると、耐久先発冷水の前に5回3安打。6回、代わった2、3番手から敵失で1点を奪い、なおも1死一塁から見﨑が右中間へ適時三塁打を放った。さらに1死三塁で二ゴロの間に1点を返したが、反撃もここまで。投手陣は先発の見﨑が3回3分の1を4失点、2番手の上山が2回3分の1を5失点と踏ん張れず、原、石川と4投手の継投も、相手打線の勢いを止められなかった。