写真=日高川を渡る銀河(18日夕方、日高川町の入野橋から撮影)

 JR西日本の人気観光列車「WEST EXPRESS 銀河」が16日、京都~新宮間(紀南コース)の運行を開始した。

 「銀河」は、多様性やカジュアルとくつろぎの両立をキーワードに、新たな長距離列車として昨年9月に運行を開始。これまで山陰、山陽方面で営業しており、運行開始当初は定員の約40倍の申し込みがあるなど高い人気となっている。

 今回の和歌山への乗り入れは、紀南7市町村の首長らの要望で実現。太地や串本、紀伊勝浦など紀南エリアが中心の停車駅では、橋杭岩の観光や地元食材をふんだんに使った食事、名産品の振る舞いや物販などのおもてなしが行われた。

 運行をスタートした16日は、京都・新大阪から新宮方面行き(下り)の夜行で深夜に日高地方を通過した。新宮から京都・大阪方面行き(上り)の昼行初日となった18日は、夕暮れ時に日高地方を走行。西日本が誇る美しい海や空を表現している瑠璃紺(るりこん)色の車体が、日高川に架かる橋をゆったりと走っていた。

 紀南コースは12月22日まで週2往復程度運行。すでに終了した9月末までの乗車券の販売は、高倍率の申し込みとなった。現在は10月以降分が、日本旅行専用サイトで抽選販売されている。