美浜町福祉保険課(地域包括支援センター)は13日、第1回の美浜町権利擁護推進協議会を中央公民館で開いた。高齢者、障害者等の権利を擁護し、地域で安心して生活できるようさまざまな機関の連携を強化することが目的。

 弁護士等の司法関係者や福祉・医療関係者、金融機関、日高振興局、同町の関係部署等が一堂に会し、成年後見制度を中心に、虐待や振り込め詐欺の被害防止、孤独死等について、具体的なケースを例に情報交換を行った。

 この制度は2016年に施行された「成年後見制度の利用の促進に関する法律」に基づき、自治体での整備が促進されているが、整備率は昨年10月時点で50%以下と低い。県内では白浜町、御坊市、印南町が整備済みだが、その他の市町村は未整備となっている。特に美浜町のように認知症や知的障害、精神障害等が原因の「虐待」「生活困窮」「消費者被害」「孤立」の4つの問題に、最初から同時に取り組むケースは全国的にも珍しいという。