由良町は、全国の大学生らを対象に地域産業の活性策を募る事業活動プランコンテストを行っている。応募の締め切りは10月8日。

 地域の課題解決に取り組む和歌山大学紀伊半島価値共創基幹Kii―Plusと連携した初めての試み。募集するテーマは「由良町の旅館の宿泊を増やす」「由良町の海産物の売上高を増やす」で、全国の大学、大学院、短大、高専、専門学校の学生(個人か5人までのチーム)からアイデアを募る。内容は具体的な資金、要員、収支計画などの綿密な事業計画書は必要なく、事業目的、事業規模、収益見込み額などの主要な事業スキームを企画すればよい。1次審査(書類審査)、プレゼン審査会などを行って、来年1月に最優秀賞(1点)、優秀賞(数点)を決める。最優秀賞に10万円、優秀賞に3万円が贈られる。審査員は町長や和歌山大学の教授ら。

 由良町は人口減少や高齢化が進む中、地域産業を活性化させ、安定した雇用創出、地域経済の浮揚が大きな課題。今回のコンテストで若い学生の新しいアイデアを広く募集し、課題解決につなげたい考え。町は「オリジナリティーあふれる発想で、自ら起業するイメージで企画してください」と多くの応募を呼びかけている。

 問い合わせは和歌山大学紀伊半島価値共創基幹Kii―Plus℡073―457―7127。