先日、坂本哲志地方創生担当大臣が広川町の稲むらの火の館を訪れた時の話。筆者は県庁担当課から取材の案内をいただき、事前に申し込んでいた。

 当日、現場に早く着き過ぎて、車の中で待っていると、知らない男性が窓をトントン。外に出ると、その男性が警察手帳をちらっと見せたあと、「ここで何をされているのですか」。筆者がよほど怪しく見えたのだろうか。一応、名刺を渡して取材の旨を伝えたところ、「聞いていない」などと不満そうだが、取材を止める気はなさそう。

 ただ、それで話を終えようとするので、こちらから「名刺いただけますか」。社会人たるもの名刺交換は最低限のマナーでもあり、こちらが渡したのだから、逆に渡していただきたい。しかし、その警察官は「いま名刺を持っていない」。なるほど、警察手帳には名刺入れも付いているそうなので、今後は名刺の携帯を期待したい。

 この話はまだ終わらない。しばらくすると先ほどと別の警察官が、「もうすぐ大臣が来ます。邪魔しないでください」…邪魔する? 何を言っているのか意味不明。大臣が来たら大声を出したり、進路をさえぎったりしないでということか。いつも常識の範囲内で取材しており、邪魔などしたことはない。これまで国会議員の取材でSPもいたが、そんな言われ方をしたことがなく、何か腑に落ちない。

 日頃から国民の安心、安全を守ってくれている警察官。常に緊張感を持って職務に当たっているせいか、筆者からするとどうしても威圧的や不愛想に見えたりする。県警には愛想や感じのよい人もいるが、全般的にもう少し、時と場合に応じた柔軟な態度や振る舞いをしてもいいと思う。(吉)